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「働けって言うな!!」──若者の人間力を高めない非国民運動活動報告

 去る10月26日に東京・有楽町の東京国際フォーラム前の路上で『PAFF若者の人間を高めない非国民運動』という有志団体による情宣活動が行われた。これは、行政主導で現在行われている「若者の人間力を高めるための国民運動」のキャンペーンの一環として当日なされた「若者トークセッション2005」に対抗する力として出現したものだった。
  午前11:00すぎにおもむろに横断幕とトラメガ、ビラ撒きで始められた情宣活動で、我々は該当「国民会議」によって9月15日に発表された「若者の人間力を高めるための国民宣言」の欺瞞性を暴きだした。この宣言で言われる「人間力」とは「働く意欲」そのものであり、働けない者やある種の無気力が排除され、ただ生きることが徹底的に貶められるという不当な内容のものであること。さらに、雇用の流動化の結果、社会的構造としてもたらされたフリーターや野宿労働者を個人のやる気や根気の問題にすり替え、我々を「働かない者」として規定し差別・抑圧する醜悪な詐術を明確に指摘した。その上で、我々は低賃金での就労を強いられる中でやむなく長時間労働に勤しむ現状があるのだから、そんな我々になお「働けって言うな!!」と言ってやった。そして、この国民運動にただ経済界や教育界、労働界、マスメディアだけでなく、それに取り込まれるかたちで若者自身も動員されていく現状を批判し、それらの体制に「余計なことをすんじゃねー」と怒りをぶつけ力強く抗議活動を行った。
 時間も30分を過ぎ、当該イベントに参加するフリーターと思しき若者たちの注目も集め始めたころ、自転車に乗った制服警官4名が現れた。どうやら会場を管理する(株)東京国際フォーラムからの110番通報を受け、妨害に来たらしい。私有地ではなく公道で行っており、一般交通に著しい影響を与えているわけではないことを抗議したが警察権力による妨害はさらに続いた。このとき通りすがりの女性の方が我々に激励をくれるとともに警察にも「この程度のことを妨害するのはおかしい」といったことを抗議した。やがて場所を変えさらに時間をかけて情宣活動を行った後、当日の行動を終了した。
 やや不満足な結果に終わったが、我々の主張を打ち出し、力として出現させるという当初の目的は十分に達成されたといえるだろう。ただ、我々の情宣活動の前で背を向け片手を挙げるナチのような真似をして記念写真を撮ったり、警察権力が現れたことで対応に努める我々の前に集団記念写真のように並んでポーズをし、写真を撮りあっていた支援団体関係者と我々はこれからいかに交わす言葉を見つけ、批判していけるのか、これが我々の置かれた厳しい現状を同時に示してもいるだろう。その他にもイベントのことはおそらく知らず、「働けっていうな!」と書かれた横断幕を見て嫌悪感をあらわす有楽町のサラリーマンもいた。おそらく「非国民運動」という名前も、安直ではあるし好きな人と嫌悪感を示す人とにきれいに二分されることは予想していた。しかしそれは、我々のやることが、なにをするにしても「国民」や「まっとうな人間」への成長過程と見られ扱われる中でなお生きなければならないことへのはっきりとした拒否から始まらなければいけなかったゆえに、我々が確固として選んだ言葉だったのだ。
 これからもこの「国民運動」は莫大な予算を使って全国でさまざまなキャンペーン活動を展開していくつもりであるらしい。その到る所に我々は対抗する力として出現するだろう。そして、今回以上の力を見せ付けるであろうことをここに表明してこのレポートを閉じたい。

 PAFF若者の人間力を高めない非国民運動

(関連:若者の人間力を高めない非国民宣言

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