団結がんばろう! フリーター全般労組が取り組む労働問題

 フリーター全般労働組合は職場におけるさまざまな問題に取り組んでいます。就業規則がない、残業代が支払われない、有給休暇を要求したらクビにされた、即日解雇で解雇予告手当ても出なかった …… 等々。世に問われる労働問題のほとんどが、労働基準法違反という経営者の違法行為にその原因が求められます。
 フリーター全般労組は、労働組合法・労働基準法・労働関係調整法(労働三法)などの労働法に則り、組合員とともに団体交渉を経営者(使用者)に要求し、多くの場合はこの団交によって問題を解決しています。
 経営者が自らの違法行為を居直り、団体交渉に応じない、誠実な交渉によって解決しないなどの場合には、労働基本権として労組法に保護されている争議権の行使にふみきる場合もあります。なお経営者が団体交渉を拒否したり、不誠実な態度を続けたりすると不当労働行為(違法行為)としてその責任を問われます。

こんな場合、組合なら解決できる!

■歯科医院アルバイト(解雇)

 深夜1時、突然院長から携帯メール。みると明日から来なくていい!? 荷物は送るから取りに来なくていい!? わけもわからず放り出されるのか。突然の解雇にすぐさま組合が交渉を要求。

 組合は、解雇権の濫用であり解雇は無効であること、予告手当すら払わないのは違法であることを指摘して交渉。
 「アルバイトでも労働者なの?」と、当初は小馬鹿にしていた院長も交渉3度で音をあげて降参!

■地域物産の販売店アルバイト(賃金未払い)

 「レジの金 一万足りぬは 君のせい」
 なに? え? 泥棒扱いかよ。
 「とらぬなら 合理的な根拠を 挙げてみろ」
 は。何言ってるか意味分かんねぇし。さっきからやってねぇって言ってるじゃないか。
 「説明が できないならば 払わない」
 そんなのありかよ! ってことで組合で交渉。

 賃金を支払わないことがそもそも違法。たとえこっちに瑕疵があって会社に損害が出たとしても、賃金で相殺してはいけない。調べてみると残業代は計算してない、そもそもレジ管理もいい加減、休憩もまとめてとらせていない、仕事で私物の携帯電話を使わせる、などぼろぼろと問題が出てきた。組合はそれらひとつひとつを交渉の中で整理し追及した。
 強気だった社長も4回の交渉で降参!
当該の声

■ネットワークビジネス常雇い(解雇)

 ハローワークで見つけた常雇いの仕事。なんか変な雰囲気だ。総務職ではたらきはじめたのに勧誘ノルマ? ちょっと、そんな仕事じゃないはず。本を購入させられて読書感想文を書け? 書いたけどぜんぜん何も言ってこないんですが……。で、解雇。え? わかわからず組合へ。

 さっそく交渉を要求し、解雇の不当性を主張する。ところが会社は解雇ではなく雇い止めでした、などと言い出す。ここに解雇通知と書かれたそちらの文書があるんですけど。数度の交渉と行動を経て、会社は降参!

■医療機関夜間受付(解雇)

 医療機関の夜間当直の請負として現場に入っていた当該が、ある日上司より「あなたを受け入れる現場がなくなった」ついては契約期間も満了なので雇用関係を終了すると通告を受け組合に相談。

 組合は本人と共に会社と交渉を開始した。すると相手側は「契約期間の満了ですが何か問題が?」といなおる。こちらから手続きのずさんさを指摘され、実質解雇にあたると追求されると「いや、雇用関係については話し合い中ですから」と解雇は撤回。
 その後の交渉では、拘束時間(会社主張の休憩時間)への深夜割増・残業代未払いや雇用保険の未加入が次々と発覚。更には請負といいつつ実質は派遣労働であり偽装請負である可能性も浮上するなかで、交渉は展開。雇用保険は事業所の全ての対象労働者に就職に遡って適用させることで決着。その他についても本人のなっとく出来る条件で解決となる。

■飲食店アルバイト(解雇、深夜の割増賃金未払い)

 飲食店の経営者から電話で突然の解雇通知。

 話し合いをもつと、経営者は「哲学の知識が無い」「人の話を聞かない」「自分の考えでものを話せない」など通常業務について差し支えは無いが店のコンセプトと合わないことを解雇理由に挙げた。挙句には、経営者としての立場を利用して(1)本を読んでほしい(2)習い事を止めてほしい(3)子どもへの教育方針を変えてほしい──など私生活に介入・管理するような解雇撤回の条件を提示。
その後も、人格やプライバシーを踏みにじる発言を繰り返して精神的なプレッシャーをかけ、経営者としてはグローバリゼーションの流れに飲み込まざるを得ないなど言い訳を行ったが、最終的に条件を飲むことなく解雇は撤回。
 また、調べてみると8ヶ月間、深夜の割増賃金は未払いであり、交渉して解決。

■予備校講師(雇止め)

 出講伺いがまだ来ない。例年なら10月には来るはずのあの書類が届かない。来年の契約があるのかどうか、まったく見通しが立たない。ほかの講師にはもうちらほら着はじめているのに。僕には来ない。
 教務の担当者に問い合わせてみた。授業アンケートがちょっとと。来年は契約しないかもしれないと。そんなこと言い出した。
 ちょっとってなんだよ。そんなんで首きり? かもしれないってなにさ。10月末には返事するから待ってほしいと言われたが、もう10日も過ぎて返事がない。契約書を見直すと「委託」なんて書いてある。労働基準法を適用しないという意味か? 組合加入通知を送って団体交渉を申し入れてみた。

 たとえ一年契約でもいきなり雇止めしていいわけない。繰り返し契約が更新されている場合は、契約更新期待性が発生する。契約時に次回の更新意思がないことを伝えてないなら更新を期待して当然なのだ。また契約書になんて書いてあろうが、時間拘束されるなど実態が労働者であれば労働基準法による保護を受けられる。
 回答期限に組合にfaxが。契約を継続しますとの返事 一発解決!

■都内宝飾チェーン(解雇)

 体調を崩し、会社に連絡の上休みを取ろうとしたところ「繁忙期に休むなど社会人として許せない」「会社に損失を与えた、損害賠償を求めるぞ」と即日解雇。

 当該(ジュエリー販売員)は組合に加入し交渉を申し入れたが、会社側は当初は団交拒否。直接の抗議行動と数度の交渉を行った結果、本人のなっとくする水準で解決。

■建設会社(解雇・賃金未払い)

 風邪を引き寮で休んでいるところ、社長がシャベルで窓を壊し乱入。働けないなら出て行けと即日解雇され、それまでの給与も支払われず。

 当該(建設作業員)は組合に加入し交渉した結果、本人のなっとくする水準で解決。

■某大手製パン会社(待遇改善問題)

 2年以上働きながら雇用保険が未加入であり、残業代の支払いにも疑問があると相談。

 当該(コンビニ・工場勤務)は組合に加入し交渉した結果、入社日に遡り雇用保険の適用を勝ち取り、残業代の精算も行われている。

■都内小売店アルバイト(解雇・違法な賃金控除)

 体調を崩し、会社に連絡の上休みを取ったところ、休み明けに上司から「休むようなやつは要らない」「もう来なくていい」と即日解雇。後日、給料を取りに行ったところ、給料から休んだ日数×○千円=○万円が勝手に控除されていた。こんなのありか、と労組に相談。

 解雇は不当、賃金控除は違法。当該は労組に加入し、会社側と団交を行った。結果、本人の納得する水準で一発解決。

■英会話スクール講師(解雇・賃金未払い)

 年次有給休暇を申請しても賃金からは休んだ分控除される。有給申請後数年で経営者側の態度が変わり、ついに不当解雇。解雇後の給与では根拠不明な控除も。

 有給分のはずの賃金控除も解雇も違法。労組加入のうえ団交。校舎前の抗議行動、地労委あっせんを経て本人が納得する水準で金銭解決。

■事務用品販売会社(解雇・賃金未払い)

 事務用品販売会社で約3年パートで働いていた。月の半ば、明確な理由も告げられず「今月いっぱいで契約更新しない」と解雇通告された。合理的な理由のない解雇は無効だし、そもそも契約期間を定めずに働いていたのに「更新しない」とはどういうわけか。

 フリーター労組に加入し会社に団体交渉を申し入れたところ、会社は、1回目の交渉で、解雇撤回を認め、期間の定めのない雇用を継続すると確認(つまり現職復帰)した。合わせて残業代割増分の未払い賃金の支払い、未
加入だった雇用保険も遡及加入(会社の手続きに手落ちがあったため本人負担分も会社が負担)することで合意した。

■障がい者介助をおこなうNPO法人

 自立生活を送る障がい者を支えるために24時間365日稼動する事業所でのケース。障がい当事者と依頼を受けた代表者による時間外・夜間割増賃金未払い、障がい当事者による暴力やセクシャルハラスメントが生じた問題。

 4名のヘルパーが相談。(自治体や当事者団体や幾つかの労働組合が「微妙な問題」「難しい問題」として回避し、最後の駆け込み寺としてフリーター全般労組に相談された。)
 相手は団体交渉を拒否したため、東京都労働委員会に不当労働行為救済申立をおこなった。相手側と弁護士は「事業所は共同決定組織であり、雇用関係が存在しない」という主張をおこなったが、こちら側の論証と当該組合員たちによる陳述書によって、三者委員、事務局員、相手側の弁護士の心をも揺り動かし、優位に立った。最終的には組合員が納得する水準で金銭解決した。

■運送・物流業(違法派遣・賃金未払い・保険未加入・パワハラ)

 運送・物流関係の仕事として民間誌に求人広告を出していたA社。応募したところ、残業手当未払い、雇用保険未加入など募集要項と異なる劣悪条件で雇用される。おまけに違法の二重派遣で、同意のない不利益変更もあった。

 ワンマン社長の不正経営を看過できず、当該は退社後に組合に加入し、勝利するまで闘う決意で交渉に臨んだ。
 社長は当初団交に応じたものの不正糾問から逃亡し、第三回団交要求に沈黙したため、都労委あっせんへ。あっせんで自らの思いを訴えた当該の真剣な態度にあっせん員も動かされたが、曲折をへて不調に終わる。
 当該と組合は、事務所へ直接団交要求に赴く直接行動に踏み切る。同時に「家主」の関係会社にも事情を説明したところ一定の理解を得たことが効いたのか、社長は遂に団交に応じ、解決へ。

交渉中の取り組み

争議中の取り組み

フリーター全般労組

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