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フリーターに役立つ法律知識

第11回 仕事を辞めるのに「10万円払え」!?

【Q】
 私は、語学学校の講師をしていましたが、事情があって契約期間が終了する前に退職を申し出たところ「最後の給料から10万円を差し引く」と言われました。確かに「講師が契約期間を満了できなかった場合、契約不履行とみなし、学校に支払うべき違反金として10万円を、事前勤務分の給与から差し引く。」という契約書にサインしているのですが、、、。
 また、「契約終了までに消化できなかった個人レッスンの授業料分もすべて差し引く」いう項目もあるのですが、、、。

【A】
 このケースは、「賠償予定の禁止」に当たります。労働基準法第16条は「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。」と定めています。つまり、実際の損害があろうとなかろうと、あらかじめ損害賠償を労働契約に定めることは、働く人の自由な退職を制約し、意思に反してその仕事に縛り付けることにつながるため、はっきりとに禁止されているのです。
 ですから、たとえ契約書に書いてあってもそのような事項はすべて無効であり、当然10万円は払う必要はありません。そもそも、違反金を給与から差し引くのも労働基準法に定める「直接支払いの原則」(第24条)に違反しており、認められません。
 また同様に、未消化のレッスン分について、給与から差し引くことはできません。もし、あなたが辞めることで、損害賠償を求めてくるのだとすれば、具体的な損害を学校側が証明しなければなりません。状況にもよりますが、1ヶ月前に予告するなど普通の退職であれば、消化できなかった個人レッスン授業料をあなたが負担することにはなりません。
 そもそも使用者は、講師を雇用し、レッスンを提供することで利益を得ているのですから、退職する講師の穴埋めや新たな講師の採用は、使用者の責任においてなされるべきものです。
 いずれにしても、あなたが退職する前に「そのような契約は違法であるので認められない」と学校側に言って、それでも給与から差し引くというのであれば、労働基準監督署などに相談するか、地域の個人加盟ユニオンに加入して交渉するとよいでしょう。

(フリーター労組メールマガジン 2007年5月25日号より)

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