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フリーター労組メールマガジン #2 2006/8/25号

☆ 労組の活動紹介

私達フリーター全般労働組合は、2006年8月5日(土)に「メーデー!メーデー!メーデー! 4.30弾圧を許すな8.5プレカリアート@アキバ〜やられたままで黙ってはいないサウンドデモ→集会〜」に賛同参加しました。デモは延べ200人、最大時150人の参加で大いに盛り上がり、沿道の通行人からも好評でした。集会では、生活困窮フリーターの問題に取り組むNPO法人「もやい」の湯浅誠さんから報告をいただき、参加者間で交流・討議しました。現代において段々深刻になってきている新たな「貧困」の問題のリアリティを共有できました。これからもいろいろな場で活動に取り組んでいきますので、ご注視、ご支援をよろしくお願いいたします。今月も労組には労働相談が寄せられています。このメルマガをお読みのみなさんや、友人の中で職場や労働環境に関わる悩みや問題がある方はお気軽にご相談ください。


☆ 8.5報告

私たちは、昨年に続き今年も「自由と生存のメーデー」の開催を呼びかけました。メーデーを、不安定な生を強いられる者の「企みの場」とするためです。しかし、そのデモに200名もの警察官が導入され、道路交通法違反容疑などでDJら3名が不当に逮捕されるという信じがたい弾圧が行われました。(詳細は http://mayday2006.jugem.jp

事件直後から、救援活動に多くの方々の賛同と支援が寄せられました。そのおかげで3名誰一人として起訴させることなく取り戻せています。しかし、メーデーを呼びかけた私たちの意図、すなわち「不安定な生を強いられる私たちが、自ら討議と行動の場を形成すること」、「自らの要求や主張を街頭で自由に表現すること」は、奪われ挫かれたままでした。それらをとりもどすために、「8.5プレカリアート@アキバ」は「やられたままで黙ってはいない」を合言葉に呼びかけられたのです。

秋葉原に初登場したサウンドデモは、駅頭の耳目を一身に集めました。酷暑にもかかわらず200名が参加。それぞれが自由に要求や主張を叫び、沿道からは、途中参加を遮る警察の不当規制を越えて、次々とビラを受け取ろうとする手が伸ばされて来ました。デモ後の集会では、NPO法人舫(もやい)事務局長の湯浅誠さんをゲストスピーカーとして生活困窮層の現実に関する討論を行い、こちらも100名を越える人々がぎゅうぎゅう詰めになりながらも熱心に討論に加わりました。

今回、私たちは自らが提起した課題の入り口に到達したにすぎません。さらに課題を労組の具体的な実践として煮詰め、取り組んでいく必要があります。今後さらなる提起と行動を続けていきますので、読者のみなさんよろしくお願いします。

山口素明
フリーター全般労組書記長


☆ 非正規労働者に役立つ法律知識

【相談の内容】

(1) 性別:男性 (2) 年齢:30代 (3) 勤続年数:1年半 (4) 雇用形態:パートタイマー 私は、ある日上司から「おまえもいつまでもフリーター続けるわけにはいかないだろう? 正社員の仕事を探せ」と言われ、その月一杯で解雇されました。後日、別の上司から、実は業績不振で、事務職から切っていくことにしたのだと打ち明けられました。既に退職してしまいましたが納得が行きません。どうしたら良いのでしょうか?

≪回 答≫

(1) まず本事例では解雇予告手当てが支払われていない可能性があります。解雇は1ヶ月前に予告を行うか、30日分「以上」の予告手当てを支払う必要があります。また、予告日数の不足分は金銭で支払うとが法律で定められています。お話では通告を受けた月に解雇とあるので予告が1ヶ月を満たしていないと思われます。《会社が解雇を告げた日を要確認です》

(2) 次に今回事例は労働基準法18条2項(注1)の基準から見ても不当解雇です。そもそも、今回の解雇理由はそもそも解雇理由足りえないお粗末なものです。恐らくは本当の理由であろと想像される「業績不振」についても、その責を安易に労働者へ転嫁することは解雇4原則(注2)に照らしても不当です。もし、貴方が今回解雇に納得していないならば、労働基準監督所、各自治体にある労政事務所に相談なさるか、各地に個人でも加盟出来る労働組合があるのでそこに加盟するなりして解決をはかると良いでしょう。

(注1)労働基準法18条2項 http://roudou-center.com/risutorakaiko.html
(注2)整理解雇4原則 http://www.iwate-roudou.go.jp/date/kantoku/page3.html


☆ 【報告】フリーター全般労組に寄せられた解雇問題解決!

創刊号で報告させて頂いた不当解雇問題は7月、組合員の納得する水準で相手の企業と和解に至りました。

≪経過≫

発端は組合員の携帯メールに深夜1:00に勤め先より「明日をもって貴方を解雇します」理由は本人の能力不足という着信が入ったことでした。出勤直前、しかも深夜に解雇という大切な問題を携帯メールに送られるという扱いに本人は怒り、組合に相談、即座に組合加入、会社への団体交渉申入れとなりました。

≪団体交渉≫

組合からは今回解雇理由について組合側が説明を求め、要求として「今回の解雇は不当解雇であるので即時撤回せよ」と伝えました。

会社側は当初「不当かどうかは人それぞれの考えですし」「解雇は予告手当て一ヶ月を払えばいいんでしょ」「裁判もやむなしですね」とのらりくらりと不誠実な対応をとっていましたが最後は会社側の論拠が全て崩され不当な発言は出来なくなりました。

その後も交渉を継続した結果、本人の納得できる水準で解決に至りました。今回の問題は、不安定雇用の現場で働く仲間のなかでは当たり前に横行しています。おかしいことはおかしいと勇気をもって声を上げた仲間がいて初めて組合はこうした現状にささやかながらも切り込むことが出来ました。私達はこれからも、仲間の権利を守り発展させるため活動邁進して行きます。

みなさん、フリーター全般労働組合の活動に注目と応援をお願い致します。

フリーター全般労働組合執行委員会


☆ 働き方の底が抜ける!?「ホワイトカラー・エクゼンプション」  菊地謙

働き方の底が抜ける!?「ホワイトカラー・エグゼンプション」

みなさんは、自分の働き方がどうやって決まっているかご存知ですか? このメルマガの「☆ 非正規労働者に役立つ法律知識」でもご紹介している通り、私たちの働き方は労働基準法などの労働法規によって、賃金・労働時間・休日・解雇等の基準が定められ、保護されています。

ところが最近、労働基準法の改悪が、政府や企業の意向によって進められています。厚生労働省が今年6月にまとめた文書では、「自律的な働き方」をする労働者(自己裁量で働くことのできる、一定年収以上のホワイトカラー)について、労基法の労働時間規制(週40時間制、休日労働や残業の割増賃金)を適用除外(エグゼンプト)する、ということが提案されています。この「ホワイトカー・エグゼンプション」規定が労働基準法に盛り込まれれば、対象者は何時間残業しようと法規制は一切なくなり、残業代も支払わなくてよいことになります。

一定年収とは400万以上(日本経団連)、1千万円以上(厚生労働省)などの案があり、一見すると私たちとは関係がないようにも思えます。しかし、「労働時間の規制がなくなる」ということは、仮に過労死しても「自己責任」とされ、会社を訴えることもできないヒドい働き方が法律で認められることです。解雇で脅しながら会社の都合に合わせて働かされ、用が済めば簡単にリストラされるような労働のあり方は、正規・非正規を問わず急速に広がっています。正社員の働き方が崩れていけば、不安定な状況で働く人々の条件もますますヒドくなっていくのは間違いありません。年収の規定も緩められていくことが予想されます。まさに労働全体の底が抜けかかっているのです。

今から120年前、アメリカ行われた世界初のメーデーでの労働者の要求は8時間労働制の実現でした。その34年後、日本での第1回のメーデーでも8時間労働制実現が掲げられています。世界中の人々が長い年月をかけて勝ちとってきたこの権利をなし崩しにすることがないよう、秋の臨時国会での法案審議に注目していきたいと思います。

* http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2005/042.html(日本経団連)
* http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/s0613-5a.html(厚生労働省:自律的労働にふさわしい制度(案))
* http://homepage1.nifty.com/rouben/teigen06/gen060626.htm(日本労働弁護団)
* http://karoshi.jp/(過労死100番全国ネットワーク)


☆ エッセイ 「一体誰が幸せなのか?」  攝津正

NHKの「ワーキングプア」についての特集番組を観た。フリーターをはじめとする不安定層の現実が露わにされており、衝撃を受けた。安い時給のフリーターや日雇いから抜け出せず、野宿生活化している人。職人や農民で、年収が数十万円(!)の人。いろいろな人達がいたが、皆生きること働くことに一所懸命なのに、報われないという点では共通していた。

豊かな「先進」国と言われるこの日本で、皮肉にも「貧困」問題がクローズアップされてきている。今のこの社会で、一体誰が幸せに暮らしていると言えるのだろうか? 正社員への道は険しく、仮に正社員になれたとしても苛酷な競争や労働強化に晒され、過労死・過労自殺のリスクと隣り合わせになる。

日本で暮らす大多数の人達が、同じ構造的な問題を共有している。「労働」「生活」といった具体的な場で、苦しんでいる。なのに何故黙っているのか? 既存の社会秩序に唯々諾々と従っているのか? ささやかでもいいから、声を挙げよう。共に闘おう。「自由と生存」を奪い返すために。


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