DJ無罪! 出入国管理制度粉砕! 大阪府警はベトナム人DJをただちに釈放せよ!

10月3日、大阪府警は「愛知県在住のベトナム人」を逮捕しました。

容疑は「在留資格が特定技能なのにDJを行い、報酬を受け取った」というものです。
このベトナム人男性は「DJはしたが報酬はもらっていない」と容疑を否認しています。

フリーター全般労働組合はこのありえない不当弾圧に、断乎として抗議します。

なぜ不当だと考えるのか、この弾圧に抗議するのか。報道によれば、このベトナム人の仲間は、技能実習生として2015年に日本に入国し、金属プレスの仕事を続けていたとのことです。その後2019年4月に新設された「特定技能」の在留資格に切り替えて、就労を続けていたのだと考えられます。

平日に金属プレスの仕事をしている労働者が休日にDJ活動を行う、このことが、逮捕されるほど犯罪的なことなのか?
転職ができないという過酷な制約がある「技能実習」で来日し、その後培った技術で「特定技能」資格で引き続き労働してきたベトナムの仲間が、余暇に同胞が集まるナイトクラブで音楽を流し、癒やしや解放感をもたらすことが、「犯罪」と呼ばれる行為なのか?

私達の組合員の中には、建設の仕事をしている仲間もいます。ご存知のように、建設現場では技能実習生とともに働くことは珍しいことではありません。この弾圧に私達が本気で怒っているのはなんでかっていうと、私達は、ベトナム人労働者の仲間が、バールを手に型枠解体をしているのを同じ現場で見ているからだよ。ベトナム人労働者の仲間が、足場に登ってアンチやビティ枠、単管パイプを運ぶその場で一緒に働いているからだよ。ベトナム人労働者の仲間が親方に文句言ったり怒鳴られたりする声を聞きながら、少し離れた場所で仕事をしてるからだよ。そして、休憩時間にベトナム人同士で話をしている、そのすぐ横で私達も休憩しているからだよ。金属プレス工場で働いてる仲間とはちょっと違うかもしれないけど、一番きつい仕事をしてる仲間として、私達にとってベトナム人労働者は、すぐ近くで一緒に働いてる仲間なんだよ。

私達の日本人の仲間、きつい仕事をしているやつらには、絶対に余暇が必要だし、実際にある人はスケートボードをひたすらやってる。クラブに行くやつもいるし、まあパチンコとかもありますけど。そういう余暇がないと、ほんとになんのために生きてるかわからない。仕事のない夜に集まってクラブで騒ぐのは、仕事を続けるためにも必要なことですよ。クラブでのパーティにDJは必須だし、それを逮捕するなんて何事だよ。これ日本人だったら絶対ありえない、絶対逮捕されないわけです。差別するんじゃないよって思いますよ。
ビースティボーイズが、昔 (You Gotta) Fight For Your Right (To Party) って言ってましたけど
https://www.youtube.com/watch?v=eBShN8qT4lk
今回の弾圧はまさにそういうことだと思います。

そもそも、DJは表現活動そのものであり、この件は権力による表現の自由の重大な侵害です。文化とか表現活動とかに警察が口挟むなってことですよ。
また、「DJは低俗・アンダーグラウンドな娯楽」のような偏見にも基づいた、「警察が決めたら何をやってもよい」というすさまじく不当な弾圧ですしね。この件は、それに加え、「警察がこれをいつでも監視し弾圧できるんだ」、という、さらなる差別・抑圧の宣言にもなっています。「資格外活動」っていうものの存在自体が、今の実習生制度、入管制度の矛盾を体現してると思いますね。

DJ行為という表現の自由を直接踏みにじるという重大な人権侵害を、9・27「国葬」にDJカーで対峙した私たちは、決して許すことができません。
DJ無罪!
大阪府警はただちにDJを釈放してください。

そして私たちは、この理不尽な出入国管理制度そのものの粉砕を訴えます。

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